週間サマリー
8月31日〜9月4日は 1トレードのみ、-70pip / -108円。
- 9月最初のトレードが、直近6週で最大の1本あたり損失になった
- 原因は明確で、エントリーが 23:00 の指標発表の 35秒後だったこと。前週の記事で最優先に決めたばかりの 「エントリー前に必ず取引カレンダーを開く」「重要指標の前後10分はポジションを持たない」を、その翌週に破っている
- Dukascopy で4通貨ペアを並べると、22:59:30〜23:00:00 の30秒間に EUR/USD -53pip・GBP/USD -59pip・AUD/USD -27pip・USD/JPY +74pip と、全ペアが同時にドル買い方向へ動いている。前週の #2 とまったく同じ形
- 一方で 前週に書き換えた逆指値ルール「過去60分の高値・安値の外側に置く」は初めて達成。逆指値 1.16169 は 過去60分安値 1.16171 の 2pip 下にあり、損切り自体は正しかった(10分保有していれば -90pip)
- 含み益が +36pip まで出ていたのに、前週決めた「+20pip で建値へ上げる」は実行していない。上げていれば -70pip は 0pip だった
| 指標 | 今週 | 前週 |
|---|---|---|
| トレード数 | 1回 | 2回 |
| 勝敗 | 0勝 1敗 | 1勝 1敗 |
| 損益 | -70pip / -108円 | +21pip / +33円 |
| 通貨 | EUR/USD | AUD/USD |
| ロット | 1Lot 固定 | 1Lot 固定 |
| 指標との衝突 | あり(35秒後にエントリー) | あり(4分40秒前にエントリー) |
| 逆指値を60分高安の外側に置けたか | ○(初達成) | #2 のみ○ |
各トレードは Dukascopy の1分足・10秒足BIDデータで検証している。pip は JFX 表記(EUR/USD は 0.00001 刻み)。1Lot = 1,000通貨で、1pip ≒ 1.5円。
9月3日(木)
トレード #1 — EUR/USD 買い 1Lot(23:00)
エントリー: 1.16239 → 決済: 1.16169(-70pip / -108円)逆指値損切り・保有 36分26秒
チャート(左:1分足 / 右:5分足)

エントリー時の実データ:
- 1分足 EMA20: 1.16225(上昇、5分で +15pip)/EMA200: 1.16166(上昇、10分で +7pip)— 買いに対して両方一致
- 過去10分の値動き: +74pip の急伸
- 過去30分の値動き: +53pip
- 過去60分の値動き: 1.16234 → 1.16239(+5pip = ほぼ横ばい)
- 過去60分レンジ: 1.16171〜1.16286(115pip)
- 直前5分レンジ: 1.16194〜1.16279(85pip)
- 設定した逆指値: 1.16169(エントリーから 70pip、過去60分安値 1.16171 の 2pip 下)
- チャート上の注文枠から読める指値: 1.16310 前後(+71pip)= リスクリワードはほぼ 1:1
- エントリー時刻 23:00:35 は、23:00(米東部 10:00)の指標発表の 35秒後
振り返り:
発表の瞬間に下げたところを、35秒後に買ったトレード。
| 時刻 | 値動き |
|---|---|
| 22:58〜23:00 | 1.16267 前後(のちのエントリー価格より 28pip 上) |
| 23:00:00〜23:02 | 安値 1.16194 まで急落(発表の初動) |
| 23:00:35 | エントリー 1.16239(買い) = 下落の途中 |
| 23:02〜23:30 | -26pip 〜 +36pip のもみ合いが28分(23:12 頃に高値 1.16275 = 最大順行 +36pip) |
| 23:32〜 | 下放れ。23:36 に安値 1.16162 |
| 23:37:01 | 逆指値 1.16169 が約定(すべりなし、-70pip) |
| 23:47 頃 | 1.16149 まで下落継続 |
- 保有 36分26秒、最大順行 +36pip、最大逆行 -77pip
- 決済後10分: 1.16149(決済価格からさらに -20pip、エントリー価格からは -90pip)。持ち続けていれば -90pipで、損切り判断そのものは正しい(カテゴリC)
この急落が指標発表であることの確認:
前週と同じ方法で4通貨ペアを並べると、ドル全体が動いたことが確認できる(22:59:00 の終値を 0 とした pip 変化):
| 時刻 | EUR/USD | GBP/USD | AUD/USD | USD/JPY |
|---|---|---|---|---|
| 22:59:00 | 0 | 0 | 0 | 0 |
| 22:59:30 | +9 | +8 | +2 | -49 |
| 23:00:00 | -44 | -51 | -25 | +25 |
| 23:01:00 | -37 | -43 | -26 | +70 |
- 22:59:30 → 23:00:00 の30秒で、4ペアすべてがドル買い方向へ同時に振れている(EUR/USD -53pip、GBP/USD -59pip、AUD/USD -27pip、USD/JPY +74pip)
- EUR 固有の材料ではありえない動き。前週の #2 とまったく同じ形
- 具体的にどの指標だったかは MATRIX TRADER の 取引カレンダーで確認できる
このトレードから得るべき教訓:
- 前週の記事で最優先に決めたルールを、その翌週に破った。「取引カレンダーを開く」は確認コストがゼロのルールで、知らなかったのではなく、やらなかった
- 発表の初動に逆らって買っている。23:00:00 からの下落の途中 1.16239 で買い、その後 28分間もみ合った末に下方向へ抜けた。指標の初動が示した方向がそのまま結果になった
- 逆指値の設計は成功。1.16169 は 過去60分安値の 2pip 下で、前週書き換えたルール「60分高安の外側」を初めて達成している。post_exit -20pip なので 刈られたことは正しかった
- 「+20pip で建値へ上げる」を実行していない。23:12 頃に 最大順行 +36pip まで出ており、前週の #2(猶予30秒)と違って、今回は28分のもみ合いという十分な時間があった。上げていれば -70pip が 0pip で済んでいる
- つまり今週の -70pip は、「入るべきでない場面で入り」「守れるはずの含み益を守らなかった」 という、2つとも前週に対策を決めてあった失敗の重なりだった
週次考察
【今週のトレード品質分析】
| # | 結果 | エントリー | 逆指値の位置 | 建値への引き上げ | 最大順行 / 最大逆行 | 10分保有した場合 | 判定 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| #1 | -70pip | ✕ 指標発表 35秒後 | ◎ 60分安値の 2pip 下(初達成) | ✕ 未実行(+36pip の機会) | +36 / -77pip | -90pip | エントリー✕ 逆指値◎(カテゴリC) |
結果ベース: 0勝1敗、-70pip / -108円。 プロセスベース: 逆指値の設計は前週の宿題をクリア。しかし エントリーの時刻選択と、含み益の保全は前週の宿題を落とした。
【前週の教訓は活かせたか?】
前週(8/24週)の「来週へのルール」との照合:
| 前週のルール | 今週の実行 |
|---|---|
| 1. エントリー前に必ず取引カレンダーを開く(最優先) | 違反。23:00 の指標発表 35秒後にエントリー |
| 2. 重要指標の前後10分はポジションを持たない | 違反。発表直後の初動の中で建てている |
| 3. 逆指値は「過去60分の高値・安値の外側」に置く | 遵守(初達成)。1.16169 は 60分安値 1.16171 の 2pip 下 |
| 4. その逆指値幅が許容できないならエントリーを見送る | 70pip の逆指値を受け入れて実行。判断としては一貫している |
| 5. EMA20 の傾きと逆方向のエントリーは禁止 | 遵守。EMA20・EMA200 とも上昇の局面での買い |
| 6. 含み益が +20pip を超えたら逆指値を建値へ上げる | 未実行。最大順行 +36pip、もみ合い28分という十分な猶予があった |
| 7. 過去60分 ±20pip 以内の見送りは保留(5例たまるまで) | 今週の past60 は +5pip で該当。これで4例目(後述) |
| 8. 保有4時間級を別の型として定義するか決める | 該当なし(保有36分26秒) |
| 9. OCO 必須・1Lot 固定・1日5回上限・1日 -50pip で停止 | OCO ○、1Lot ○、1日1トレード ○。-70pip は日次上限 -50pip を1本で超過したが、その日はそこで終了している |
9項目中、明確に守れたのは 3・5・9。落としたのは最優先の 1・2 と、6。
【指標をまたいだトレードは2週連続】
前週の #2(8/28)と今週の #1(9/3)は、構造がほぼ同じ:
| 8/24週 #2 | 今週 #1 | |
|---|---|---|
| エントリーと発表の関係 | 4分40秒「前」 | 35秒「後」 |
| 発表時の同時変動 | 4ペア同時(20秒で 84〜153pip) | 4ペア同時(30秒で 27〜74pip) |
| 逆指値 | 36pip | 70pip |
| 結果 | -44pip | -70pip |
| 損切りの妥当性 | ◎(111pip 回避) | ◎(20pip 回避) |
- 「前に持っていた」と「後から入った」の違いはあるが、どちらも発表の値動きに巻き込まれている
- どちらも逆指値は正しく機能した。にもかかわらず2週で -114pip。逆指値は損失を限定するだけで、勝てない場面を勝てるようにはしない
- 確認コストがゼロのルールを2週連続で落としていることが、今週いちばん重い事実
【「過去60分 ±20pip」ルールの検証:4例目】
前週、**「サンプルが5例たまるまで判断しない」**として保留にしたルール。今週で4例目が揃った:
| 週 | # | 過去60分の値動き | 結果 |
|---|---|---|---|
| 8/17週 | #3 | +4pip | -46pip |
| 8/24週 | #1 | -2pip | +65pip |
| 8/31週 | #1 | +5pip | -70pip |
3例で 1勝2敗、合計 -51pip。まだ判断を確定させるには足りないが、「方向感のない局面は見送る」という仮説を支持する方向にはなっている。次の1〜2例で結論を出す。
【来週へのルール】
- エントリー前に必ず取引カレンダーを開く(2週連続で落としている。最優先を維持) — 確認コストはゼロ。やり方が分からないのではなく、手順に組み込めていない
- 指標発表の前後10分はエントリーしない・ポジションを持たない — 今週は「35秒後」。発表直後は、初動と戻しの両方が逆指値幅を超える
- 逆指値は「過去60分の高値・安値の外側」に置く(今週初達成。維持する) — 2週連続で「損切りは正しかった」と言える状態になっている
- 含み益が +20pip を超えたら逆指値を建値へ上げる(今週の最大の取りこぼし) — もみ合い28分という猶予があった。前週は30秒しかなかったが、今週は言い訳ができない
- EMA20 の傾きと方向を一致させる(今週遵守。維持)
- OCO 必須・1Lot 固定・1日5回上限・1日 -50pip で停止
- 「過去60分 ±20pip 以内は見送り」は引き続き保留(3例で 1勝2敗 -51pip) — あと1〜2例で結論を出す
【今週の最大の教訓】
「逆指値は正しくなった。しかし、入る場面を選ぶルールがまだ手順になっていない。」
- 今週の -70pip は、前週に対策を決めてあった2つの失敗が重なったもの。新しい失敗は1つもない
- 逆指値の水準ルール(過去60分高安の外側)は初めて達成できた。損切りは正しく、10分持っていれば -90pip だった。道具の側は前進している
- 落としたのは 「取引カレンダーを開く」という、最も単純で最もコストの低いルール。2週連続で、合計 -114pip をこの1点で失っている
- そして +36pip の含み益を建値に確定させる作業も、28分の猶予がありながらやっていない
守れているルールは「注文を置いた後」のルールばかりで、「注文を置く前」のルールが1つも手順になっていない。来週は、エントリーする前に取引カレンダーを開くという動作を、注文画面を開く動作とセットにする。#1 が示したのは、逆指値がどれだけ正しくても、入る場所が間違っていれば負けは避けられないということだった。