週間サマリー

8月24日〜28日は +21pip / +33円。2週連続のプラスだが、トレードはわずか2回。

指標今週前週
トレード数2回6回
勝敗1勝 1敗4勝 2敗
損益+21pip / +33円+91pip / +93円
通貨AUD/USD のみEUR/JPY・EUR/USD・AUD/USD・AUD/JPY
ロット1Lot 固定1Lot 固定
最長保有時間4時間22分32秒26分34秒
OCO(事前に注文を置いた)2/2(100%)5/6
EMA20 と方向の一致0/26/6

直近4週の推移:

週トレード数損益勝率
8/3週11回-114pip45%
8/10週8回-86pip25%
8/17週6回+91pip67%
8/24週2回+21pip50%

各トレードは Dukascopy の1分足・10秒足BIDデータで検証している。pip は JFX 表記(AUD/USD は 0.00001 刻み)。1Lot = 1,000通貨で、1pip ≒ 1.6円。


8月25日(火)→ 26日(水)早朝

トレード #1 — AUD/USD 買い 1Lot(23:56)

エントリー: 0.71556 → 決済: 0.71621(+65pip / +103円)指値利確・保有 4時間22分32秒

チャート(左:1分足 / 右:5分足) チャート

※ このスクリーンショットは決済から 3時間16分後(8/26 07:35)の振り返り時に撮影したもの。チャート上の注文枠(上限 0.71621 = 指値、下限 0.71527 前後 = 逆指値)でトレード全体が確認できる。

エントリー時の実データ:

振り返り:

4時間22分の保有。10秒足で追うと、利益が出たのは最後の19分だけだった。

時刻値動き
8/25 23:56:48エントリー 0.71556(買い)
23:57:30一度建値を回復
8/26 00:15:40最安値 0.71524(最大逆行 -32pip)
00:30〜04:000.71527〜0.71611 で 3時間30分の往復(エントリー価格を挟んで停滞)
04:00〜04:19上昇に転じる
04:19:20高値 0.71624 で指値 0.71621 が約定(+65pip)

逆指値の位置が今週最大の論点:

このトレードから得るべき教訓:


8月28日(金)

トレード #2 — AUD/USD 買い 1Lot(22:55)

エントリー: 0.71976 → 決済: 0.71932(-44pip / -70円)逆指値損切り・保有 4分37秒

チャート(左:1分足 / 右:5分足) チャート

エントリー時の実データ:

振り返り:

+27pip の含み益から、20秒で逆指値まで落ちたトレード。そして その20秒は指標発表の瞬間だった。

時刻値動き
22:55:20エントリー 0.71976(買い)
22:57:000.71963 まで下落(-13pip)
22:58:00建値を回復、以降プラス圏
22:59:30高値 0.72003(最大順行 +27pip)
22:59:40〜22:59:500.72001 → 0.71912 へ 20秒で 89pip の急落
22:59:57逆指値 0.71940 が 0.71932 で約定(8pip すべり、-44pip)
23:100.71821 まで下落継続

この急落が指標発表であることの確認:

同時刻に他の通貨ペアがどう動いたかを Dukascopy で並べると、単一通貨の材料ではなく、ドル全体が動いたことがはっきり分かる(22:59:20 の終値を 0 とした pip 変化):

時刻AUD/USDEUR/USDGBP/USDUSD/JPY
22:59:30+10-4+1
22:59:40-21-14-29+27
22:59:50-84-89-153+117
23:00:00-82-84-143+149
23:00:10+51+77+71-129

逆指値の位置が正しかった:

このトレードから得るべき教訓:


週次考察

【今週のトレード品質分析】

プロセス品質と結果品質を分離:

#結果エントリーの質指標逆指値の位置最大順行 / 最大逆行10分保有した場合判定
#1+65pip弱い(EMA20 逆行・過去60分 -2pip の横ばい)なし60分安値の 4pip 内側(危険)+68 / -32pip-25pip結果◎ プロセス△
#2-44pip論外(指標発表 4分40秒前・EMA20/200 とも逆行)直撃60分安値の 4pip 外側(正しい)+27 / -64pip-111pip結果✕ エントリー✕ 逆指値◎(カテゴリC)

結果ベース: 1勝1敗、+21pip / +33円。 プロセスベース: エントリーの質は 2本とも弱い。特に #2 は 指標発表をまたいだ時点で、方向の当たり外れ以前の問題。勝敗を分けたのは エントリー根拠ではなく、指標に当たったかどうかと、注文の置き方。

【#1 と #2 を分けたのは「指標をまたいだかどうか」】

2本とも エントリー根拠は弱い(どちらも EMA20 の傾きに逆行した買い)。にもかかわらず結果が正反対になった理由は、値動きの性質にある。

同じ検証を #1 にも当てはめると、#1 には指標発表がなかったことが確認できる:

#1(8/25 23:56 → 8/26 04:19)#2(8/28 22:55 → 22:59)
全ペア同時のスパイクなしあり(22:59:40〜50)
値動きの性質4時間かけた緩やかなドル安ドリフト(決済前の20分で EUR/USD +46pip、GBP/USD +64pip、USD/JPY -69pip)20秒で 84〜153pip の同時変動+直後の 51〜77pip の戻し
逆指値(36pip前後)の意味機能する(値動きが逆指値幅より遅い)機能しない(初動も戻しも逆指値幅を超える)
結果+65pip-44pip

【今週の核心:逆指値を「レンジの内側」に置くか「外側」に置くか】

今週は同じ通貨・同じ買い方向で、逆指値の置き場所だけが逆という比較ができた。

#1#2
過去60分安値0.715230.71944
設定した逆指値0.71527(安値の 4pip 上=内側)0.71940(安値の 4pip 下=外側)
保有中の最安値0.71524(逆指値とほぼ同値)0.71912(逆指値を明確に突破)
結果+65pip(数pip 差で生存)-44pip(111pip を回避)

【前週ルール4は間違って定式化されていた】

前週の最重要課題は 「逆指値幅は直前5分レンジの 0.5倍に近づける」(8/10週の「狭すぎ」と 8/17週の「広すぎ」の中間を狙う)だった。今週の結果:

#直前5分レンジルール4に従った場合の逆指値実際の逆指値判定
#153pip27pip → 0.7152929pip(55%、ルール達成)60分安値の内側で危険
#227pip13pip → 0.7196236pip(133%、ルール違反)違反したことで正解

【前週の教訓は活かせたか?】

前週(8/17週)の「来週へのルール」との照合:

前週のルール今週の実行
直近10分で +20pip 以上動いた直後はエントリーしない2/2 遵守。#1 は -52pip の下落後(押し目買い)、#2 は -1pip
過去60分高値から 30pip 以内では買わない2/2 遵守。#1 は高値の 77pip 下、#2 は 51pip 下
過去60分の値動きが ±20pip 以内は見送り#1 で違反(-2pip の完全な横ばい)。ただし +65pip で勝った
逆指値幅は直前5分レンジの 0.5倍に近づける#1 は達成(55%)、#2 は違反(133%)。しかし上記のとおり 達成した #1 が危険、違反した #2 が正解という逆転
OCO を必ず使う2/2 遵守。前週 #5 の唯一の違反を解消
前トレード決済から3分以内の新規エントリー禁止該当なし(#1 と #2 は3日空き)
逆指値を建値超えに引き上げたら追随させる引き上げ 0回。#2 の 90秒間が機会だった
1Lot 固定・1日5回上限・1日 -50pip で停止・直前5分レンジ 150pip 超は見送り全遵守。1日最大1トレード、最大損失 -44pip、レンジは 53pip と 27pip
偶発的な大勝ちを除いた数字で評価する該当なし。#1 の +65pip は事前設定の指値到達で、前週 #6 のような偶発的急変動ではない

加えて、8/10週から続く「EMA20 の傾きと逆方向のエントリーは禁止」は 0/2 で全滅。前週の 6/6 完全達成からの反動が出ている。

【新しく浮上した課題】

  1. 経済指標カレンダーを確認していない(今週最大の問題)

    • #2 は指標発表の 4分40秒前のエントリー。発表時の初動 84pip・直後の戻し 51pip に対し、逆指値は 36pip
    • これは「相場観が外れた」負けではなく、「勝負が成立しない場面に参加した」負け
    • MATRIX TRADER には 取引カレンダーのタブが常時表示されており、確認するコストはゼロ。それでも見ていない
    • 今週の記録上、初めて明確に「事前に回避できた損失」として特定できた1本
  2. エントリーの質が2本とも弱い

    • #1: EMA20 下降・過去60分 -2pip の横ばい
    • #2: EMA20・EMA200 とも下降の中の買い
    • 勝敗を分けたのは注文の置き方と待てたかどうかで、エントリーの根拠ではなかった。前週 6/6 で達成した「EMA との方向一致」が今週は 0/2
  3. 保有時間が 4時間22分に伸びた(#1)

    • 前週の最長 26分34秒の約10倍。8/25 23:56 → 8/26 04:19 の持ち越し
    • 10秒足で見ると 3時間30分は何も起きていない。事前に注文を置いて放置する設計だからこそ成立したトレードで、画面を見ていたら途中で決済していた可能性が高い
    • これが意図した戦略変更なのか、決済し損ねた結果なのかで評価は変わる。意図したものなら、この型を明示的に定義すべき
  4. ルールを「1例」から作ることの危うさ

    • 前週ルール3「過去60分 ±20pip 以内は見送り」は 8/17週 #3(past60 +4pip、-46pip の負け)1例から作った
    • 今週 #1 は past60 -2pip で +65pip の勝ち。サンプルが2になった時点で 1勝1敗になり、根拠が消えた
    • n=1 で作ったルールは n=2 で覆る。ルールは複数例で確認してから固定する
  5. サンプル数が足りていない

    • 今週は2トレード。勝率50%も +21pip も統計的な意味はほぼない
    • 絞り込み自体は正しい方向だが、2回では検証したいルールのどれも確かめられない

【今週できるようになったこと】

  1. OCO の完全遵守(2/2) — 前週 #5 の成行決済の違反を解消。2本とも事前に注文を置いてからエントリーしている
  2. 逆指値をテクニカル水準の外側に置く(#2) — 過去60分安値の 4pip 下。8/10週の「狭すぎて方向正解のまま刈られる」失敗の逆をやれた
  3. トレード数の絞り込み — 11 → 8 → 6 → 2。エントリーしない日が3日あり、8/3週の「1日9トレード」からは別人の水準
  4. 待てたこと(#1) — 最大逆行 -32pip、3時間30分の停滞を耐えて指値まで運んだ。8/3週なら途中で成行決済していた場面

【来週へのルール】

  1. エントリー前に必ず取引カレンダーを開く(今週の最優先) — MATRIX TRADER の画面下部に常時表示されている。確認コストはゼロなのに、#2 では見ていなかった
  2. 重要指標の前後10分はポジションを持たない — #2 は発表 4分40秒前のエントリー。発表の初動 84pip・戻し 51pip に対し、逆指値 36pip では方向に関係なく触れる。持っている場合は発表前に決済する
  3. 逆指値は「過去60分の高値・安値の外側」に置く(前週ルール4を書き換え) — 「直前5分レンジの 0.5倍」は廃止。#1 は内側に置いて数pip 差で助かっただけ、#2 は外側に置いて 111pip を守った
  4. その逆指値幅が許容できないなら、エントリーを見送る — 幅を縮めてレンジの内側に入れるのは、8/10週の失敗の再現になる
  5. EMA20 の傾きと逆方向のエントリーは禁止(0/2 からの立て直し) — 前週 6/6 を達成できたルールなので、実行可能なことは確認済み
  6. 含み益が +20pip を超えたら逆指値を建値へ上げる — ただし これは指標のない局面でのみ有効。#2 では猶予が 30秒しかなく、このルールでは救えなかった
  7. 過去60分 ±20pip 以内の見送りルールは保留にする — n=2 で 1勝1敗。サンプルが5例たまるまで判断しない
  8. 保有4時間級のトレードを「別の型」として定義するか決める — #1 が意図した戦略なら、スキャルピングとは別枠でルールを作る。意図していないなら、エントリー時に想定保有時間を決める
  9. OCO を必ず使う・1Lot 固定・1日5回上限・1日 -50pip で停止 — 今週すべて遵守。維持する

【今週の最大の教訓】

「#2 の負けは相場観の失敗ではなく、指標発表の4分40秒前に入ったという時間の失敗だった。」

今週の2本は エントリー根拠がどちらも弱い(EMA20 の傾きに逆行した買い)。にもかかわらず結果が正反対になった理由は、局面の選択にある。

もう一つの発見は逆指値の置き場所。#1 は過去60分安値の 4pip 内側に置き、保有中の最安値がそのラインとほぼ同値(0.71524 vs 0.71527)— 数pip 差で助かっただけで、設計ではなく運。#2 は 4pip 外側に置き、設計どおり刈られて 111pip の追加下落を回避した。そして 前週ルール4「直前5分レンジの 0.5倍」に従っていたら、#2 の逆指値は 0.71962 = 60分安値の内側で、8/10週の失敗をそのまま繰り返していた。幅を計算するのではなく、水準を選ぶ。

来週の最優先は 「エントリー前に取引カレンダーを開く」。相場観を磨く前に、勝負が成立しない時間帯を避けるほうが先にある。#2 が示したのは、正しく刈られることは失敗ではないが、刈られる場所に自分から入っていくのは失敗だということだった。

ただし今週は 2トレードしかない。ここに書いたことはどれも n=2 の観察であって、来週以降のトレードで確かめる必要がある。前週ルール3が n=1 で作られて n=2 で覆ったのが、その良い例になっている。