週間サマリー
7月20日〜24日は +78pip / +78円 のプラス着地。前週の惨敗(-330pip)から回復した形だが、内容には大きな懸念が残った。
- 7/21: 上昇トレンド中に 4回連続の売り増し(ナンピン)。危険な手法で偶然プラス回収
- 7/23: USD/JPY の押し目買いで +65pip の完璧なトレード。今週の実質的な利益源
| 指標 | 今週 | 前週 |
|---|---|---|
| トレード数 | 5回 | 14回 |
| 勝敗 | 4勝 1敗 | 2勝 11敗 |
| 勝率 | 80% | 14% |
| 損益 | +78pip / +78円 | -330pip / -330円 |
| 通貨 | USD/JPY のみ | USD/JPY, AUD/JPY |
各トレードは前週同様、Dukascopyの1分足・10秒足BIDデータで検証している。
7月21日(火)
トレード #21〜#24 — USD/JPY 売り 4連続(23:29〜23:34)
| # | エントリー | 決済 | 保有 | pip |
|---|---|---|---|---|
| #21 | 162.949 (23:29:38) | 162.969 (23:40:28) | 10分50秒 | -20pip |
| #22 | 162.970 (23:33:10) | 162.969 (23:40:28) | 7分18秒 | +1pip |
| #23 | 162.984 (23:33:59) | 162.969 (23:40:28) | 6分29秒 | +15pip |
| #24 | 162.986 (23:34:00) | 162.969 (23:40:28) | 6分28秒 | +17pip |
合計: +13pip(4件、うち #21のみ損切り相当)
※ チャートスクリーンショット取り忘れ
エントリー時の実データ(#21 時点):
- 1分足 EMA20: 162.911(上昇)/EMA200: 162.799(上昇)
- 過去10分: +14pip 上昇中
- 過去30分: 162.868 → 162.931(+63pip の上昇)
- 過去60分: 162.797 → 162.931(+134pip の上昇)
振り返り:
この4トレードは 明確に上昇トレンド中の売り、しかも 4回に分けたナンピン売り増し という構造。実データを追うと問題点が浮かび上がる:
-
#21(-20pip): EMA20・EMA200 ともに上昇、過去60分で +134pip の上昇継続中に売り。トレンド完全逆行。保有中の最大逆行は +40pip まで拡大。
-
#22(3.5分後): #21 が含み損の中、より高値 162.970 で売り増し。含み損を平均化するナンピン。
-
#23(30秒後): さらに 162.984 で売り増し。この時点で過去60分は +153pip の上昇、直近30分でも +86pip の上昇継続。
-
#24(1秒後): さらに 162.986 で売り増し。過去60分は +196pip の上昇まで加速。
そして 23:40:28、4件すべて同時決済(162.969)。
危険な点:
- 決済後10分の推移: 162.978(もし持ち続けていたら全4件 -9pip 相当)。同時決済のタイミングで 一時的に価格が下がった瞬間 に脱出できたが、これは完全な運。1分ずれていたら全件マイナス。
- 上昇トレンドに逆らって売り増しするナンピンは、大きく価格が動けば損失が乗数的に拡大する手法。今回は 4Lot 相当の売りポジションを持っていたことになる。
- 4件合計 +13pip は「4Lot 分のリスクを取って 13pip」= 実質的にはリスクリワードが極めて悪い。
- 前週の教訓「トレンド方向のエントリー」「リベンジ禁止」を完全に無視した典型的な悪手。
このトレードから得るべき教訓:
- 結果がプラスでもプロセスは失敗として記録する必要がある
- 上昇トレンド中に売り増しナンピンをして偶然勝った成功体験は、次のナンピンを誘発する最悪の学習
- そもそも #21 が -40pip 逆行した時点で損切りするべきだった(前週のルール「逆指値は直前5分レンジ幅の0.5倍以上」= 47pip × 0.5 = 24pip なので、-40pipまで含んだのはルール違反)
7月23日(木)
トレード #25 — USD/JPY 買い 1Lot(21:59)
エントリー: 163.685 → 決済: 163.750(+65pip / +65円)利確
チャート(左:10秒足 / 右:1分足)

エントリー時の実データ:
- 1分足 EMA20: 163.670(下降)/EMA200: 163.491(上昇)
- 過去10分の値動き: 163.683 → 163.665(-18pip の押し)
- 過去30分の値動き: 163.574 → 163.665(+91pip の上昇)
- 過去60分の値動き: 163.489 → 163.665(+176pip の大きな上昇継続)
- 直前5分レンジ: 163.651〜163.690(39pip、比較的タイト)
振り返り:
今週唯一の「完璧なトレード」。実データで検証すると、教科書通りの押し目買い:
- 中期トレンド一致: 1分足 EMA200 上昇、過去60分で +176pip の力強い上昇継続中。上目線が正解の局面。
- 短期の押し目: 過去10分は -18pip の押し、直前5分レンジは39pipに収束 = ブレイク待ちの状態。
- エントリー価格 163.685 = 直前5分高値 163.690 手前。押し目の反発初動を捉えたエントリー。
- 保有中の最大順行 +65pip、最大逆行 +21pip。ほぼ狙い通りの上昇。
- 決済のタイミング: 保有中最大順行 = +65pip でぴったり利確。天井を掴んだ理想的な利確。
さらに深堀り:
- 決済後10分の推移: 163.834(もし持ち続けていたら +84pip の追加利益)。天井付近での利確は良かったが、さらに大きく取れる相場だった。
- ただし +65pip はスキャルピングとしては十分すぎる利益。「もう少し取れた」を反省しすぎると次から利確が遅れて反転で吐き出すリスクがある。このトレードは 100% 成功と評価すべき。
このトレードから得るべき教訓:
- 中期トレンド(EMA200)+ 短期の押し + 直前レンジ収束 の3条件が揃った場面が最も勝ちやすい
- エントリー価格を「直前レンジの上端手前」に置くことで、ブレイクの初動を安全に取れる
週次考察
【今週のトレード品質分析】
プロセス品質と結果品質を分離して評価:
| # | 結果 | プロセス品質 | 判定 |
|---|---|---|---|
| #21 | -20pip | 極めて悪い(トレンド完全逆行) | プロセス失敗・結果失敗 |
| #22 | +1pip | 極めて悪い(含み損ナンピン) | プロセス失敗・結果偶然成功 |
| #23 | +15pip | 極めて悪い(含み損ナンピン) | プロセス失敗・結果偶然成功 |
| #24 | +17pip | 極めて悪い(含み損ナンピン) | プロセス失敗・結果偶然成功 |
| #25 | +65pip | 極めて良い(トレンド一致の押し目買い) | プロセス成功・結果成功 |
結果ベースでは 4勝1敗・勝率80%・+78pip の好成績だが、プロセスベースでは 1勝4敗・勝率20%。#22〜#24 の勝ちは運要素が支配的で再現性はない。
【今週の +78pip の内訳を正確に見る】
- #25 単独: +65pip(プロセスも結果も完璧)
- #21〜#24 合計: +13pip(同時決済で偶然回収)
今週の実質的な利益は #25 の +65pip。#21〜#24 は運の要素が強く、#25 がなければ 4Lot ナンピンの含み損が拡大していた可能性が高い(決済後10分で -36pip 相当)。
【前週の教訓は活かせたか?】
前週(7/13週)の主要教訓と今週の実行状況:
| 前週のルール | 今週の実行 |
|---|---|
| 逆指値は直前5分レンジ幅の0.5倍以上 | #21で守れず(-40pip逆行を許容) |
| トレンド逆方向エントリー禁止 | #21〜#24で完全に無視 |
| 方向転換リベンジ禁止 | 今週はリベンジなし ✓ |
| 急変動直後の追随禁止 | 今週は該当なし |
| 大きく動いた後の高値/底値掴み禁止 | #21〜#24 で違反(+134pip上昇後の売り) |
ルールの半分は守れず。特に #21〜#24 の「上昇トレンド中の売り増しナンピン」は、前週の教訓が全て無効化されていた。
【なぜナンピンをしてしまうか】
心理的なメカニズム:
- #21 で 162.949 で売り → すぐに含み損
- 「戻り高値だから、もう少し引き付ければ」と思い直す
- 高い位置で売り増しして平均建値を上げる
- 「もう少し下がれば全部プラス」という思考ループ
- 結果的に、間違ったポジションを積み増している
正しい行動は 含み損の時点で損切りする。ナンピンは「損失を認めたくない」心理から生まれる。
【来週へのルール】
前週のルールに加えて、今週の反省から追加:
- 同方向への追加エントリー(ナンピン)は、含み益中のみ許可 — 含み損中の売り増し/買い増しは禁止
- 上昇トレンド中の売り、下落トレンド中の買いは、明確な反転サイン後のみ — トレンド逆行の逆張りは根拠を厳格に
- 1ポジションの含み損が -24pip(直前5分レンジ×0.5)を超えたら即撤退 — ルールを機械的に実行、感情を挟まない
【今週の最大の教訓】
結果がプラスでも、プロセスが悪ければ「たまたま勝てた失敗トレード」として記録すべき。 #21〜#24 の +13pip 回収を「勝ち」として記憶すると、次のナンピンを誘発する。今週の実質勝利は #25 の1トレードのみ。
来週は、プロセスの質を評価軸に置くことを最優先課題とする。